箇所の雪渓が越年します。対馬暖流によって日本海から水蒸気が供給され、北西の季節風が列島の山脈にぶつかり雪を降らせます。雪が多く、風が強いのが特徴です。雪は8割が東斜面に溜まり、夏には融けます。急峻な地形であるため吹きだまりができ、雪崩によって雪が集積する雪崩涵養型の雪渓ができます。積雪深は20m程度が限界です。
2012年に飛騨山脈で氷河が発見されました。
地中レーダーで探査し、GPSで流動を観測しました。その結果、氷河が連続して流動していることが分かりました。11m以上の厚さの氷が流動しています。
氷河は、涵養域、消滅域があり、涵養と消滅が平衡条件となると氷河として残ります。氷河氷は多結晶氷で、結晶面で動き再結晶によって巨大化します。流動速度は、氷の結晶が変形する内部変形、氷河の底面すべり、基底物質の変形によって左右されます。
飛騨山脈の氷河は、雪崩発生場所に雪が溜まって形成されます。
唐松沢雪渓で地中レーダーを行い、GNSSを用いて流動測定を1ヶ月行いました。
杓子沢では43m厚さの氷があります。
唐松沢では月20cm流動していて、年4mの流動です。
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