サケを取り戻すと言っても、どんなサケを取り戻すのかを考える必要があります。食べるサケと愛でるサケがあります。野生の鮭は寄生虫がいることがあるので焼いて食べるのが普通です。刺身や寿司で出てくるサケはサーモンと呼ばれています。
サケと生きることを「引き受ける覚悟」が必要です。
この後、パネリストとの質疑応答に移りました。
食育についての質問に対する福永さんの答えは、大人が食べることの背景を理解することが大事だと言うことです。サケに限らず、動物を捕り、殺し、調理し、食べるということの意味を考えることです。
自分で殺すことが出来ない子供がいます。そのような子供には強制はせず、命のつながりを伝わるようにすることが大事だと述べました。
また、札幌の豊平川は、サケの産卵に適した川の姿を考えていることが特徴で、都市住民にとっては条件が良い川だと述べました。サケは公共財と考えて、水や空気と同じ財産と捉える必要があります。
パネリストからは、豊平川を遡上するサケの第一関門はおいらん淵―藻南公園のあたり〓で、白川浄水場が第二の関門となっていて、その上流の簾舞にある藻岩ダムから上流には遡上できないとの話がありました。北電に魚道を付けるよう提案していると言うことです。
<感想>
福永さんの話は一部難しいというか、意味のとれない部分がありました。しかし、サケ一つで色々な問題を考えるきっかけが出来ると言うことがよく分かりました。
人工肉の話が少し出ました。培養肉は、2020年暮れにシンガポールで販売許可が下りたそうです。ただし、遺伝子組み換え技術をふんだんに使った物のようで、文明の退化・退廃以外のなにものでもないという意見があります(印鑰いんやく智也、FaceBook、2020年12月23日)。
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