鋸山は房総半島の先端近くにある標高329mの山です.西南西から東北東に延びる尾根の北側は古くから石材の採掘場となっているのに対し,南斜面は乾坤山日本寺(けんこんざん にほんじ)の境内となっています.
2018年5月1日(火),久里浜港からフェリーで浜金谷港に行き,「関東ふれあいの道コース」を登り,鋸山ロープウェイで降りてきました.このコースであれば,小学校入学前の子供でも登って降りてくることができます.
ふれあいの道コースでは,急な階段を上って,一度下ってまた登る標高120m付近までは三浦層群・稲子沢層(中新世後期〜鮮新世前期)の凝灰質砂岩泥岩互層,日本寺と鋸山山頂へ向かう道が分かれる少し先までは同じく萩生層(鮮新世中期)の凝灰質砂岩と凝灰質泥岩の互層,標高200m付近から尾根までは上総層群・竹岡層(鮮新世後期)の凝灰質礫岩と凝灰質砂岩が分布しています.尾根付近に向斜があります.
写真1 久里浜から金谷に向かうフェリーで
2万トン級のパナマに向かう貨物船を押してきたタグボート(右の船)が,役目を終えて帰って行くところです.東京湾を南北に往来する大型船の間を縫ってフェリーは進みます.40分で浜金谷港に着きます.
写真2 関東ふれあいの道コースの入口
いきなり石段です.この後も,階段階段また階段です.露頭をそのまま階段に整形した場所もあります.左の道は車力道です.写真に写っていませんが,この右にも道がありますが,採石場跡へ行く道で行き止まりです.
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