2021年1月13日(水)、オンラインで気候変動についてのセミナーが行われました。
タイトルは「環境研究総合推進費S-18 気候変動影響予測・適応評価の総合的研究第1回公開セミナー」で、原田守啓もりひろ・岐阜大学教授が「豪雨・洪水への気候変動影響と治水を巡る社会情勢」というタイトルで講演し、質疑応答がありました。
近未来気候変動の予測、気候変動の影響評価技術、適応策の立案が主なテーマです。
気候変動予測は20kmメッシュで行いました。長良川では2004年に最大洪水を記録しました。それを受けて、河川計画者の計画に使えるモデルで気候変動を評価しました。その結果、100年に1度の洪水が、これまでより1.1~1.3倍に増えるという結果になりました。
日本の年平均降水量は1,800mmですが、あまり雨の降らない地域で災害が起こるようになっています。台風は勢力が強くなり、速度は遅くなって被害が大きくなります。
2019(令和元)年の東日本台風(台風19号)では、遙か南に台風があるのに豪雨に見舞われました。至る所で洪水が発生する「流域型洪水」になり、国交省の河川のうち140カ所で堤防が決壊しました。その80%が支流との合流点近傍で発生しました。
対策のための法令・予算としては、開発規制・小規模の集団移転・水害保険などに対応する位必要があります。
豪雨の際のダムの放流は、気象予測の精度が上がったために、うまく運用できた例があります。渡良瀬川の草木ダムでは1
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