「憲法改正問題」を真剣に考える。(2)
2019-01-15


佐藤氏

戦後、日本が戦争の当事国とならなかったことと九条の関係をどう見るか。


石破氏

憲法九条が一定の歯止めになったことは認める。

しかし、日本には米軍の後方支援と在日米軍基地の維持が期待されていたという面があり、親米感情が強いということがあった。

海上自衛隊による日本周辺海域の哨戒の役割が大きかった。


佐藤氏

石破さんは、1951年に日本が独立したときに軍隊を持つべきであったと立場であるが、その意味を教えて下さい。


石破氏

国家として独立したのであれば軍隊は持つべきと考えている。国際連合は英語では United Nations で、第二次世界大戦の連合国を指す言葉である。憲法九条を守るのであれば、国連憲章の第42条(多分:筆者の推測)の削除を要求すべきである。国際社会はジャングルみたいなものである。


佐藤氏

国際立憲主義への信頼と九条の関係についてどう考えるか。


仁比氏

国際立憲主義の理念は実践されているが、大国の覇権主義が阻害要因となっている。しかし、かつての植民地が独立し、それぞれの主権国家が主人公となりつつあり、大国の覇権主義は崩れてきている。日本を含む北東アジアでも、対話によって問題を解決する努力が行われている。


佐藤氏


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[地質技術者のつぶやき]

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