2021年10月25日(月)午後3時半から午後5時まで、令和3年度北海道地すべり調査研究委員会の講演会がオンラインで開かれました。講師は、北大・理学研究院・准教授の亀田 純氏です。
<講演の概要>
2018年の胆振東部地震で発生した地すべりのすべり面の表面に、非常に滑りやすい粘土層が出来ています。赤褐色の樽前d降下火山灰(Ta-d)の下に肌色の粘土層があります。この粘土層が波打つように変形していて、地震により変形したものと考えました。この粘土層の下には、軽石が目立つ粗粒層があります。
粘土層の鉱物組成は、ハロイサイトが大部分でスメクタイトを伴っています。一般にハロイサイトは、チューブ状(中空状)で針状の形をしていますが、この粘土層では不定形のものもあります。ハロイサイトは、熊本地震による斜面崩壊でも検出されています。
ハロイサイトは、火山ガラスから生成されます。火山ガラスがアロフェン(非晶質の含水珪酸塩アルミニウム)やイモゴライト(中空管状の準晶質含水珪アルミニウム)になり、ハロイサイト(中空管状の層状珪酸塩アルミニウム)に変化します。さらに変化が進むとカオリナイトになります。このような変化は火砕堆積物中での溶解再沈殿作用によって起こります。
ハロイサイトの中空管状の構造は、粘土層のミスフィットによって形成されます。層状の四面体の中にシリカよりイオン半径の大きいアルミニウムが入っているために丸まってしまいます。
火山ガラスがハロイサイトになるまでの時間は、約1
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