標記講演会が,2017年12月7日(木)と8日(金)に防災科学技術研究所で開かれました。たまたま,神奈川に行っていたので,7日だけ参加しました。
つくばは遠いと実感しました。秋葉原から「つくばエクスプレス」に乗り「つくば駅」へ。秋葉原までで,すでに1時間半かかっていました。
幸い,防災科研のマイクロバスに乗れたので,無事到着しました。ただし,つくば駅でウロウロしたので昼飯を買うことができず,この日は昼飯抜きになりました。
写真2 講演する千木良氏
7日の内容は次のとおりです。8日は,セッション2から4までが行われました。
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特別講演 千木良雅弘氏(京都大学防災研究所):深層崩壊発生の準備過程としての重力斜面変形
<セッション1:重力変形地形と深層崩壊発生予測>
木下篤彦氏(国土技術政策総合研究所)ほか:紀伊山地における深層崩壊危険箇所の特徴と水文・水質調査について
内田太郎氏(国土技術政策総合研究所)ほか:深層崩壊発生場所の予測と山脚固定効果の定量化の試み
西井稜子氏(新潟大学)・木村克己氏(防災科学技術研究所):付加体の地質構造が大規模崩壊の発達に及ぼす影響:南アルブス アレ沢崩壊の例
小嶋 智氏(岐阜大学):中部日本の高山〓低山域の付加体分布地域に発達する山体重力変形地形の特徴と発達過程
木村克己氏(防災科学技術研究所):斜面崩壊に認められる付加体の地質構造制約
永田秀尚氏(風水土):断層・破砕帯とランドスライド:素因・過程・結果
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感想です。
・近年,様々な手段が開発され斜面変動についても精度が上がってきています。
特に,レーザー測量の威力は大きく,微地形を見事に捉えることができます。さらに,地形解析も様々なソフトが開発されてきているのが印象的です。
・一方で,木下氏の報告のように,地形的に岩盤クリープを起こしていると判断された地域で湧水の電気伝導度を測定すると周辺に比べ高い値を示すことから,崩壊危険斜面を抽出するという手法は簡便で効果的な方法と思います。
・小嶋氏は上高地・梓川西の北東〓南西方向の尾根に見られる凹地(二重山稜)の堆積物を調査し,山体重力変形の履歴を明らかにして危険度判定に役立てようとしています。このような地道な調査は貴重です。
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