宮ヶ瀬ダム
2015-09-30


 宮ヶ瀬ダムは,相模川の支流,中津川の上流にある高さ156mの重力式コンクリートダムで,治水,利水,発電を目的とした多目的ダムである。

 ダム周辺には,ダム湖に面した宮ヶ瀬湖畔園地(エリア)と鳥居原園地(エリア),ダム下流のあいかわ公園があり,憩いの場所となっている。湖畔園地は広々とした敷地に遊具や園内を周回する汽車などがあるほか,ダム湖の遊覧船に乗ることもできる。

 スケールの大きなダムにふさわしく,観光や遊ぶ場所が一杯である。


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写真1 タム堤体と原石山跡
 遊覧船から見たダム堤体(右)と原石山跡(左の斜面)である。この原石山で掘削した岩石は縦坑や斜坑で投下して,法面にはアプローチ道路を設けなかった。
 ダムサイトおよび原石山の地質は,後期中新世の中津峡層の火山砕屑岩である。


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写真2 湖から見たダム堤体
 ダム堤体の構築は,RCD工法で行われた。この工法は,非常に固く練ったコンクリートをブルドーザで敷き均し振動ローラで締め固める。
 宮ヶ瀬ダムでは,ダンプに積んだコンクリートをインクラインで降ろして施工した。このインクラインは,現在観光用に運行されている。


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写真3 宮ヶ瀬虹の大橋
 橋の長さは約330m。逆ローゼ型の橋である。路面がアーチの上に載っている開腹式の上路アーチである。


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写真4 鳥居原園地を湖から見る
 ダム湖の北東岸にあたるこの尾根は,ダム湖面からの比高が約30mと低く,500mほどで北にある串川の流路となる。尾根付近は砂礫層からなっていて,止水のためにコンクリートの地下連続壁を構築した。壁の厚さ1m,延長420m,深さ76mである。
 この付近は,北西〓南東方向の煤ヶ谷断層が通っている。

参考ウェブサイト:http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0703


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