千木良雅弘著「深層崩壊」の紹介
2014-07-10


 上記マニュアル(案)では,「改訂 砂防用語集」を採用して,深層崩壊を次のように決めています。

 「本マニュアルで対象とする深層崩壊は、「山崩れ・崖崩れなどの斜面崩壊のうちすべり面が表層崩壊よりも深部で発生し、表土層だけでなく深層の地盤までもが崩壊土塊となる比較的規模の大きな崩壊現象」(「改訂 砂防用語集」((社)砂防学会 編,2004))とする。
 なお、表層崩壊の崩壊深は表層土と基盤層の境界部までの0.5〓2.0m程度であると言われている。
 深層崩壊の特徴は
  1) 崩壊土塊(土砂)は、高速で移動する.
  2) 崩壊土塊(土砂)の大部分は、崩壊範囲の外へ移動する場合が多い.
  3) 斜面を構成する土塊は、崩壊と同時にバラバラになって移動するか、あるいは原形を     
   留めてすべり始めた後にバラバラになる場合が多い.
 という点である」(マニュアル(案),1p)

 崩壊面積については,1ha程度以上のものとしています。
(「深層崩壊発生の恐れのある渓流抽出マニュアル(案)」に関するよくある質問と答え.土木研究所,2009年8月 参照)
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[地質技術者のつぶやき]

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